新潟県三条市のビタミンC点滴療法のクリニック。ヒルズクリニックです。

検査

○血液循環腫瘍細胞（ＣＴＣ）とは

進行したガン細胞は血液やリンパ液の流れに乗って循環し、離れた臓器にまで転移をおこします。このように血液中に循環しているガン細胞が血液循環腫瘍細胞（Circulating Tumor Cell:CTC)です。この血液循環腫瘍細胞（ＣＴＣ）は固形ガン患者の末梢血中に微少量存在しており、他の部位への転移能を有している細胞を含んでいると考えられています。血液循環腫瘍細胞（ＣＴＣ）の多くは数時間内に消滅しますが、いくらかは細胞分裂休止期の状態で体内を血液に乗って循環し続けます。

○血液循環腫瘍細胞（ＣＴＣ）測定の有用性

画像検査（ＣＴ検査、ＭＲＩ検査、ＰＥＴ検査など）では転移の診断ができないので、ある程度の大きさになるまで、ただ経過観察をすることしか出来ません。ＣＴＣ検査は画像検査では発見できない転移の診断が可能です。また、治療前後のＣＴＣ数によって、その治療の有効性を判断することが出来ます。効果の得られなかった治療法を他の治療法に変更するといった、治療一つ一つの必要性の判断をすることが可能なため、がん治療の手助けになります。また、がんの早期発見や再発予測についても、血管内のＣＴＣ数によって判断することが可能になります。

○血液循環腫瘍細胞（ＣＴＣ）測定ができない、または注意が必要な場合は？

アンスラサイクリン系薬剤（ドキソルビシン等）を投与されている患者様の場合、1週間以上のブラッシュアウト後に採血となります。アンスラサイクリン系薬剤とは抗がん剤の一種で、ガン化学療法に用いられる薬剤です。白血病、リンパ腫、乳ガン、子宮ガン、卵巣ガン、肺ガンを含む多くのガンの治療に用いられています。

○検査方法

特殊採血管に20〜25mlの血液を採取し,採血から72時間（3日）以内に検査を行います。判定までに2週間前後を要します。